2019年3月30日の、第83回日本循環器学会学術集会における、 国立循環器病センター病院 心臓血管内科部門 冠疾患科 真玉英生 先生のプレス発表です。


集中治療最新の話題: IMPELLA®

研究概要

【目的】
急性心筋梗塞に伴う心原性ショックの死亡率は50%前後と依然として高く、直近20年間に渡り改善していない中、新たな循環補助装置であるIMPELLA®が2017年より本邦でも使用可能となり、 心原性ショックに対する生命予後改善効果が期待されている。このIMPELLA®の効果と使用時の留意事項を明らかにすることを目的とした。
【方法】
IMPELLA®を導入した心原性ショック症例への効果を検証した。
【結果】
2017年12月から2019年3月までに、心原性ショック25症例に IMPELLA®を導入した。急性心筋梗塞に伴う心原性ショック症例 (10例)の院内死亡率は40%であり、急性心筋梗塞以外の症例(15 例)では13%であった。
【今後の発展性】
IMPELLA®の普及が心原性ショックに対する迅速かつ多面的なアプローチを可能とし、これまで救命困難であった症例への新たな治療戦略により、救命率の改善が期待される。また今後最大流量3.5-4.0L/minで経皮的に留置可能なIMPELLA CP®の承認が得られれば、さらなる治療効果も期待される(現在は最大流量2.5 L/minと5.0 L/minの2つが承認済)。


特に本邦では導入間もないことから、現状では使用できる施設も限られているため、その中でのデータの蓄積・検証が急務である。今後経験の蓄積により実臨床での効果が検証されることとなる。

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